「障がい者雇用ってデメリットしかない」って聞いたことあるけど本当?
デメリットも確かにあるかもしれないけど、障害を持っているならメリットが圧倒的に多いよ
障害者雇用枠はデメリットしかないのでやめとけという声は確かにあります。
ですが、一部の状況の人にだけ当てはまることで、多くの障がい者手帳をお持ちの方であれば対処法もあり、メリットが大きいのは事実。
- 障がい者雇用ってデメリットしかないって聞いたけど本当?
- 障がい者雇用のメリットは何?デメリットを解消する方法はないの?
- そもそも障がい者雇用の求人ってどう探すの?
上記を中心に、今回はどのような人にデメリットしかないのかしっかりと理解を深めていただければ幸いです。
それではポイントを詳しく見ていこう!
障害者雇用にデメリットがあるのは事実です。
惨めな思いをした人と同じ道を避けたいなら、障害者専用の転職エージェントを活用しよう。
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障害者雇用はデメリットしかないからやめとけと言われる3つの理由
「障がい者雇用はやめとけ」と言われる理由は3つあります。
求人が限られるから希望の仕事に就けない
一般の枠と比べて障がい者雇用の求人数は少ないです。そのため希望通りの職種や職業をなかなか見つけられません。
2023年1月現在、ハローワークインターネットサービスで求人を検索した際の件数は次の通りです。
雇用枠 | 月間有効 | 求人数
一般雇用 | 1,266,254件 |
障がい者雇用 | 20,665件 |
私も障がい者求人を探したことあるけど、意外と少なかったわ
他にも障がい者専用求人サイトや転職エージェントといった選択肢もありますが、一般枠と比べて求人数が少ない傾向にあります。
障がい者雇用を行う会社は大企業が多く、中小企業では消極的なのも原因の一つです。
給与水準が低い
障がい者雇用では一般雇用と比べて給与水準が低いことも「やめとけ」と言われる理由の一つです。障がいの種別によっても給与水準は大きく違います。
給料って生活に直結するから、少ないとやっぱり選びづらいわ
障がい者雇用の給与水準は一般雇用よりも低いことが厚生労働省のデータでもわかっています。
厚生労働省の『令和3年賃金構造基本統計調査』によると、全世代を含めた平均月額賃金は約30万円です。
対して、『平成 30 年度障害者雇用実態調査結果』によると障がい別の賃金は次の通り。
障がい種別 | 平均月額賃金 |
---|---|
身体障がい | 215,000円 |
知的障がい | 117,000円 |
精神障がい | 125,000円 |
発達障がい | 127,000円 |
一般雇用と比べて給与水準がかなり違うのがわかりますね
障がい者雇用の給与水準が低い原因として、以下2点があげられます。
- ”仕事の範囲が狭い
- 非正規雇用で働く人が多い
給料が低いことも「障がい者雇用はやめとけ」と言われる大きな要因です。
もっと、障がい者雇用の給料では生活できないのか知りたいあなたは下記の記事をご覧ください。
単調な仕事が多くやりがいが感じられない
障がいの特性によって出来ることが限られ、単調な仕事を任されることが多く、モチベーションが下がるという人も。
ハードルの低い仕事を任せられるのは決して悪いことばかりではありません。
ただ、スキルアップや体調の安定に関わらず、単調な仕事ばかりを任され続けるとやりがいを感じなくなる人もいるでしょう。
やっぱり”成長してる”っていう実感は欲しい
会社からすると、
- 無理のない範囲で仕事をして欲しい
- どんな配慮が必要かわからず、任せていい仕事が判断できない
- 職場に定着してもらえるか不安で、責任のある仕事は任せられない
といった理由で単調な仕事を任せることも多いようです。
やりがいを感じられない仕事内容も「障がい者雇用はやめとけ」といわれる理由の一つでしょう。
下記の記事では、障がい者雇用で働いた本音を暴露しています。
障害者枠はデメリットしかない?実体験をぶっちゃけます
ここでは、クローズ就労と障がい者雇用の両方を体験したかめさんの実体験と何人かの口コミをお伝えします。
【私の体験談】クローズ就労と比較した障害者雇用のあれこれ
進行性の視覚障害を持っている筆者ですが、これまで4社の企業で務めてきました。
3社目まではクローズ就労、4社は障がい者雇用枠で8年働きました。
障害者雇用をデメリットと感じるケースは、
- 単調な仕事からスタートになる
- 給料水準が低い
- 受け身だと仕事が降られず暇になる
クローズ就労で管理職も経験してきた経歴から入社してすぐ、率直に上記に不満を感じました。
会社として、無難に就労してほしいのでしょう。確認したので間違いないです。
会社によっては法定雇用率を達成するためにだけ障害のある人を雇っているところもあります
ですが、私は働く以上、会社に貢献したいですしやりがいを持って毎日を送りたいという気持ちが信念にありました。
そこで行動を起こし、上司にかけあいました。
主体的に業務や会社の課題を探し、問題解決の仮説をプレゼンしていくことでそれが自身の業務になっていきます。
それにより、障害者雇用の中でも障害者枠から一般枠への転向の道も開けました。
給料が上がるわね
障害者雇用といっても、働く人々のスキルや行動力に合わせて自由度がありますのでデメリットしかないというのは真っ赤なウソというのがお判りいただけたのではないでしょうか。
障がい当事者の口コミ
ここでは実際に障がい者枠で働いた当事者の口コミをご紹介します。
なぜ「やめとけ」と言われているのかリアルな声をご紹介
敗北者(障がい者手帳取得)
障がい者雇用枠は求人が少ない
一般雇用も難しいけど障がい者雇用の求人が少ない
狭間に追い込まれる人もいるのよね
敗北者(障がい者手帳取得)
障がい者雇用では給料が少なくなる
給料は生活に直結するから深刻な問題だよね
シュレティンガーの子猫
単調な仕事しかなくて退屈
なんか企業側が単調な仕事しか任せる気がないのが伝わって悲しいよ
まみく
障がい者枠でも意外と配慮されない
障がい者だから当然配慮はされると思ってたけど、違うこともあるのね
企業の口コミ
精神障がい者の強いこだわりに改善を求めた
精神障害者の人は作業の仕方に強いこだわりがあるのかもしれない。妥協できない場合もあり、改善されるまで言い続けることもあった
引用元:「知的・精神障害者」の知られざる働き方の実態 | 知られざる少数派の働き方 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)
障がいの特性によってなかなか企業側が悩むこともあるんだね
身体障がい者は雇用したいが知的・精神障がい者は雇用したくない
引用元:「知的・精神障害者」の知られざる働き方の実態 | 知られざる少数派の働き方 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)今後の障害者雇用の方針に関しては、身体障害者を積極的に雇用したいとする一方、それ以外の知的障害者、精神障害者は雇用したくない結果が出ています。この点、前回の5年前の調査結果と大きく変わっていないのが残念です。潜在的な意識や社会通念を大きく変えることは難しく、行政の施策の推進が調査結果に反映されない
目に見えない障がいってどう対処したらいいのか難しいのよね
障がい者を雇用するには大規模なリソースが必要
障害者雇用には、大規模なリソースが必要になり、環境整備や人員配置、仕事の量などさまざまな課題がある
引用元:「数合わせ」が定着を阻む障害者雇用の実態。「みなし雇用」は社会にとって有益なのか? | 日本財団 (nippon-foundation.or.jp)
会社に障がい者を雇う余裕があるかどうかも重要だね
- 求人が少なくて希望の仕事がない
- 給料が少なく生活に困る
- 単調な仕事しかないことが多い
- 障がい者でも意外と配慮されない
- 障がい者の特性に対応するのが難しい
- 知的・精神障がい者は雇用したくない
- 雇用のための環境整備が大変
障がい者雇用は国を挙げて促進しています。
ですが、障がい者本人、企業の両方からネガティブな口コミが出ているのも事実です。
どちらも努力しようとするんだけど、難しい現実もあるんだな
「障がい者雇用はやめとけ」と言われる理由を解説してきましたが、次からはメリットとデメリットの解消方法について説明します。
障害者雇用のメリット・デメリット
障がい者雇用のデメリットについて書いてきましたが、実はメリットもあります。
メリットも知ると選択肢の1つとして考えやすくなります。
障がい者雇用のメリット、デメリットは次の通りです。
障がい者雇用のメリット
障がい者雇用のメリットは次の通りです。
障がいや特性に応じた配慮を受けられる
障がい者特性に応じた配慮を受けられるのは、障がい者雇用の一番のメリットと言えます。
障がい者雇用は”障がい者雇用促進法”に基づき、雇用の創出や職場定着を目的としています。
障がい者雇用を行う企業には、職場定着のために障がいや特性に応じた配慮に力を入れているところも増えています。
特性をちゃんと理解してくれた上で配慮してもらえると、力を発揮しやすいよね
例えば、次のような配慮があります。
障がいや特性に応じた配慮
- 車椅子でも移動がしやすいバリアフリー環境
- 障がいの特性で苦手な仕事は免除
- 通勤時間の調整
- 個人に合わせた休憩のとり方
- 業務の流れを視覚的に理解できるマニュアルの作成
- 業務や体調について相談しやすい環境の整備
障がい者を雇用する企業には”合理的配慮”に務めることが義務づけられ、障がいや特性に配慮をしなければなりません。
合理的配慮は障がいがあっても他の人と平等に働けるようにする配慮のことだよ
企業にとって過度の負担にならないことも条件なんだ
”合理的配慮”によって障がいや特性を理解した配慮が受けられ、障がい者でも継続的に働きやすくなるのです。
就職しやすい側面もある
障がい者雇用を実施しているのは大手企業が多く、一般雇用ではハードルが高い会社にも就職しやすいと言われています。
<<障害者雇用で採用されやすい理由の詳細2023年1月現在、民間企業における法定雇用率は2.3%。(実態は2.25%)
43.5人の従業員がいる会社で1人の障がい者を雇用する計算です。
従業員の多い大手企業ほど、多くの障がい者を雇用する必要があります。
例えば従業員が1,000人の場合は23人の障がい者を雇用する計算です
法定雇用率を満たした企業には調整金が支給されます
障がい者雇用では「未経験OK」など応募要件が緩い傾向にあるのも就職しやすいポイントです。
また、大手企業では障がい者に対する支援も充実しているところが多く、安心して仕事ができるメリットも。
基本的には福利厚生は一般雇用と変わらないのも嬉しいですよね。
さらに、大手企業は『特例子会社』を設けているところがあります。
特例子会社とは、病気や障害を持つ方の就労に特別な配慮をしている、ある会社の子会社のこと
引用元:特例子会社とは〜その概要、メリット、給与、障害者枠との違いなどをまとめて紹介〜 (kizuki.or.jp)
従業員の半数以上が障がい者というところもあるわよね
障がい者に特化した業務や支援があるわ
障がい者雇用で大手企業やその特例子会社に入社できる可能性が高くなり、充実した配慮や支援の中で働くけるのは魅力ですよね。
就職時や就職後に受けられる支援サービスがある
障がい者が安心して長く勤められるように、就職時や就職後に受けられる支援やサービスはご存じでしょうか。
障がいを抱えながら働くのは負担が大きいものです。
就職時や就職後に様々な支援やサービスを受けられるのも障がい者雇用のメリットです。
就職時にも様々な支援が受けられます。
就職時に受けられる支援
- ハローワークの障がい者担当窓口で、障がいや特性に合わせた求人を探してもらえる
- 障がい者専用転職エージェントで障がいや特性の理解し、履歴書や面接のポイントを教えてくれる
- 就労移行支援事業所では職業訓練をして必要なスキルを身につけられる。就職後の就労定着支援を行っている事業所も多い。
障がい者雇用に特化したサービスを利用すると、より自分の障がいや特性にあった就職先を見つけられます。
また、企業における配慮や支援の他にも職場適応援助者(ジョブコーチ)支援事業という公的な制度もあります。
ジョブコーチの支援内容
- 障がい者の特性に合わせた目標・計画に沿って支援を行う
- 障がい者本人だけではなく、雇用主にも配慮や対応等の支援を行う
- 仕事だけではなく、生活や体調管理についても家族を含めて相談できる
就職する前もした後も不安だらけだから、たくさんの支援があるのはすごく安心できるね
一般雇用よりも離職率が低い
障がい者雇用では配慮や支援が充実しているため、一般雇用よりも離職率が圧倒的に低いのです。
一般雇用と障がい者雇用の離職率を比べると次のようになります。(2017年に行われた独立行政法人 高齢・障害・求人者雇用支援機構の調査)
雇用形態 | 入社1年後の離職率 |
---|---|
一般雇用(障がい非開示) | 69.2% |
一般雇用(障がい開示) | 50.1% |
障がい者雇用 | 29.6% |
障がい者雇用の離職率って思ったより低いんだね!
障がい者雇用では企業内や公的な支援が受けられるのが大きな要因でしょう。
障がい種別に見ると差があるのも事実ですが、基本的には支援を受けながら継続して働きやすいメリットがあります。
障がい者雇用のデメリット
反対に障がい者雇用のデメリットは次の通りです。
職種や業務が狭まる上に待遇もあまりよくない
障がい者雇用では求人数や職種が限られ、待遇も一般雇用と比べて劣ることが多いため、納得して就職しづらい面もあります。
序盤でも解説しましたが、障がい者雇用の求人数は一般雇用と比べて少ないのが現状です。
雇用枠 | 月間有効 | 求人数
一般雇用 | 1,266,254件 |
障がい者雇用 | 20,665件 |
また、収入面でも差があります。
障がい種別 | 平均月額賃金 |
身体障がい | 215,000円 |
知的障がい | 117,000円 |
精神障がい | 125,000円 |
発達障がい | 127,000円 |
ちなみに全世代を含めた平均月額賃金は約30万円だったわね
また、求人の職種にも偏りがあるのもデメリットの一つです。
障がい者雇用で求人の多い職種には次のようなものがあります。
- 事務職
- 農林水産業の作業員
- プログラマー
- 清掃員
- 軽作業
- コールセンター
どうしても単純な仕事が多くなりがちなんだよね
障がいの種類によりますが、正社員以外の雇用が多いのも実態としてあります。
下の表は厚生労働省が発表した『平成 30 年度障害者雇用実態調査結果』のデータです。
障がい種別 | 正社員以外の割合 |
身体障がい | 47.2% |
知的障がい | 80.0% |
精神障がい | 74.4% |
知的障がいと精神障がいは特に正社員以外が多いんだね
正社員で働きたくてもパートやアルバイトしか求人が出ておらず、選択の幅が狭まることもあります。
障がい者雇用の対象となるには障がい者手帳が必須
障がい者雇用の求人に応募するには、障がい者手帳の取得が必須です。法定雇用率の算定対象になるのが手帳取得者だからです。
障がい者雇用の求人に応募するためには障がい者手帳の取得が必須です。
企業が障がい者を雇用する義務のある法定雇用率では、手帳取得者を障がい者としてカウントします。
でも障がい者手帳の取得に抵抗がある人もいるって聞いたことがあるわ
自分が障がい者だって認めたくないんだって
税金や公共料金の軽減など、障がい者手帳を取得するメリットはあります。
他の人に取得を知られるデメリットもありません。
ただ、”障がい者として生きる”ことと向き合うのが最大のハードルと言ってもいいでしょう。
障がいを周囲に知られてしまう
障がい者雇用での就職を同僚や上司に知られて嫌な思いをするケースがあります。事前に障がいの情報をどのように扱うのか職場と話し合う必要があります。
人によってはやっぱり障がいを知られたくないって人もいるわよね
障がい者雇用で入社した後、いつの間にか同僚や上司に障がいの情報が伝わっていることは少なくありません。
特に精神障がいと言った”目に見えない障がい”は周囲に知られたくない人は多いでしょう。
本人がオープンなら問題はありませんが、「あまり人に知られたくない」人にとっては職場に居づらい原因にもなり得ます。
寝子@サビ猫(産能通信)
病気を隠して働いていたがばれると職場に居づらくなった
自分で受け入れて開示できれば楽だろうけど、隠しながら働くのはつらいかもね
ただ、限られた上司や同僚にしか伝えないなど、入社時に会社と取り決めをして回避できたケースも多くあります。
障害者雇用で楽しく笑顔で働く6つの方法
ここまで「障がい者雇用はやめとけ」と言われる原因や、メリット・デメリットを解説してきました。
障がい者雇用のデメリットを解消する方法はないのかな?
障がい者雇用にはメリットもあるわけだから、デメリットは減らしていきたいよね
確かにデメリットもある障がい者雇用です。
ただ、自分の工夫次第でデメリットを減らせます。
ここでは障がい者雇用のデメリットを解消する方法を6つに分けてご紹介します。
体調を安定させ継続して働けるようにする
体調を安定させて継続して働ける工夫をするのは大切です。継続できる見込みがあると会社側も安心して仕事を任せたり、給与を上げたりができます。
障がい者雇用で一番のネックになのが体調の不安定さです。
体調が悪化すると仕事どころか出勤もしづらくなってしまうわよね
まずは自分の体調を安定させ”働ける状態”を長く維持するのが大切です。
- 無理のない仕事量、勤務時間などを会社と話し合う
- 通院は服薬がある場合は継続し、医師とも相談する
- 規則正しい生活を心がける
- 自分の障がいや特性について理解しておく
上記のようなことを心がけ、まずは継続して仕事ができる体調を整えていきましょう。
症状や特性を理解して対応策をもっておく
障がいによる症状や特性を理解して対応策をもつと、”体調管理がしやすい””得意不得意を明確にできる”といったメリットがあります。
障がいを抱えていても自分の特性について理解するのはなかなか難しいです。
特に精神障がいとか発達障がいなんかは目に見えないから自分でも理解が難しいよ
ただ、自分の障がいを理解する方法はあります。
- 主治医や専門家に自分がどのような症状が出やすいのか詳しく聴く
- 日常の中で苦しくなる場面を書き出し、苦手なことやストレスに感じることを洗い出す
- 無理なく仕事ができる環境や時間を具体的にしておく
- ストレスを感じたときの対処法をいくつかもっておく
会社側はどのような配慮が必要なのかわかりづらく困ってしまいます。
障がい者が退職してしまう理由の多くが”会社の配慮が受けられなかった”というデータもあります。
あなたの症状や特性、対処法を理解しておくと必要な配慮についてより具体的に話し合えます。
自分から主体的に働きやすい環境を伝えるのが大切ね
障がいのことは必要な人にだけ伝える
障がい者雇用で入社したことを会社の全員に伝える必要はありません。上司や一緒に働く同僚など必要な人にだけ症状や配慮を伝えるだけで十分です。
障がい者雇用で入社したことを知られたくない人もいます。
しかし、どうしても支援や配慮が必要な場合もあるでしょう。
仕事が始まる前に会社と”どこまで障がいを開示するか”といった話し合いをしておけば、直属の上司や一緒に働く同僚といった必要な人にだけ伝えられます。
限られた人だけが知ってると思えば安心だし、相談もしやすいよね
必要のない人にまで障がいを開示するとネガティブな対応をする人も出てくる可能性も。
余計なストレスを避け、安心して働き続けるためにも障がいを開示するのは必要な人に留めるのがおすすめです。
特定分野の知識やスキルを高める
特定分野の知識やスキルを高められれば、待遇アップや転職の採用基準を満たせる力をつけられます。
障がい者雇用のデメリットとして、一般雇用と比べて”待遇がよくない”ことを挙げました。
給与水準が低い、非正規の雇用が多いといった課題があったよね
待遇面のデメリットを解消するために”スキルアップ”は有効な手段です。
特に自分が得意な分野に絞って知識や経験を重ねることで、より専門性を身につけられます。
- 継続して仕事をすることで経験や知識を積み上げる
- 業務と関係のある分野について書籍などで積極的に学ぶ
- 職業訓練等で専門的な知識やスキルを身につけてから就職する
スキルアップで待遇がよくなる可能性も上がり、自分自身の仕事の満足度も高まることでしょう。
特定分野でのスキルアップは転職にも大きく役立ちます。
例えばプログラマーの仕事の中でスキルを高めると、IT業界の中での選択肢が大きく広がります。
プログラミングができれば、システムエンジニアやWebエンジニアとしても働けそうね
支援制度を活用する
支援制度を知り、活用することで無理なく継続して働ける可能性が高くなります。
障がい者雇用では企業側の”合理的配慮”が義務づけられていることはお話しました。
ただ、必要な配慮が受けられず退職してしまう人も少なくありません。
会社側の事情もあって必要な配慮ができない現実もあるんだよね
会社内での配慮以外にも、障がい者の就職をサポートしてくれる制度はあります。
支援制度 | 概要 |
---|---|
障がい者トライアル雇用 | 一定期間(概ね3ヶ月)使用期間を設け、能力や適性を見極めながら採用に繋げる |
ジョブコーチ | 職場にジョブコーチを派遣し、きめ細やかな支援で職場定着を促す |
就労移行・定着支援 | 就労に必要な能力を訓練で身につけ、就職後も定着をサポート |
就労パスポート | 障がいによる症状や特性、得意分野や必要な配慮をまとめて事業主に伝えられる |
さらに詳しい内容については厚生労働省のホームページに記載があるのでご参考に。
自身の工夫や会社での配慮だけではなく、支援制度を活用して安定した就労を目指しましょう。
障がい者向け転職エージェントを利用して希望に合った仕事を探す
障がい者向け転職エージェントを活用すると、ハローワークでは公開していない求人も閲覧でき、自分に合った仕事が探しやすくなります。
ハローワークの障がい者担当窓口で求人を閲覧できますが、数や職種が限られている場合も。
そこでおすすめするのが『障がい者向け転職エージェント』の活用です。
転職エージェントって何?
企業と求職者の間に入り、両者にとってよりよいマッチングを探してくれるサービス。
転職前の相談から履歴書や面接の指導、就職後の支援まで幅広いサポートを行っている。
『atGP』や『エージェントサーナ』といった障がい者に特化した転職エージェントもあり、障がい者雇用に精通したスタッフがサポートしてくれます。
また、”非公開求人”という一般では閲覧できない求人も紹介してくれるため、より自分の希望に合った仕事を見つけやすいのも大きなメリットです。
無料で利用できる転職エージェントの活用も、デメリットを解消する選択肢の一つです。
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障害者雇用の求人を探す方法はコレ!
障がい者雇用求人の探し方は主に4つあります。
おすすめ度 低⇔高 | 必要スキル 優⇔難 | 満足度 低⇔高 | 料金 | |
---|---|---|---|---|
ハローワーク | ★★★ | ★★★ | ★★ | 無料 |
求人サイト | ★★★ | ★★★★ | ★★★ | 無料 |
就労移行支援 | ★★★★ | ★ | ★★★ | 一部費用がかかる |
転職エージェント | ★★★★★ | ★★ | ★★★★★ | 無料 |
それぞれのメリット、デメリットも併せて解説しますね
ハローワーク
ハローワークには障がい者雇用専用の窓口があり、職員と相談しながら求人検索や応募ができます。
- 障がい者専用窓口で職員と相談しながら就職までを進められる
- 全国にあるため居住地に関わらず利用できる
- 無料で利用できる
- 地域によっては障がい者の求人がほとんどない
- 専門性の高い職員が対応するとは限らない
- 無料で求人を掲載できるため中には質の悪いものも
ハローワークでは障がい者専用窓口で職員と相談しながら就職活動を進められます。
全国の自治体にあるため、アクセスしやすいのもメリットです。
現在はハローワークまで足を運ばなくても、インターネット経由で求人を検索できるサービスもあります。
ただ、地方では障がい者雇用求人がほとんどなかったり、異動によって専門性の低いスタッフが対応することもあります。
求人サイト
『リクナビ』や『マイナビ』といった求人サイトでは条件検索で障がい者雇用求人も探せます。
- 自宅で手軽に求人を見られる
- ハローワークより優良な企業が多い
- 自分に合った条件で探しやすい
- 企業情報が詳しく掲載されている
- 就職や転職が初めての人は選ぶ基準が難しい
- 誰かと相談して進められない
- 都心部の求人が多い
求人サイトではスマホやパソコンから手軽に障がい者求人を検索できます。
また、条件も細かく設定できるため、より自分に合った求人を探しやすいのも特徴です。
企業は有料で求人を掲載しているため、質の高い求人や情報が多いのメリットも。
ただし、他の選択肢と違って専門家に相談できないのは、就職や転職の経験が少ない人にはデメリットになるでしょう。
手軽にたくさんの求人を見られるのはメリットだから、まず情報収集してみるのもありだね
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就労移行支援事業所
就労移行支援事業所での訓練が進んだら、事業所経由で仕事を紹介してもらえます。
- 身につけたスキルを活かした就職ができる
- 障がいや特性を理解した職員の紹介で安心
- 求人の見方も丁寧に教えてくれる
- 就職後も定着支援を受けられる
- 事業所によっては紹介先が限られることも
- 職員の方針によっては納得できない仕事を紹介されることも
- 求人の紹介まで長い訓練期間が必要
- 地域に事業所がない場合も
就労移行支援事業所では仕事に必要なスキルを基礎から専門的な部分まで訓練できます。
訓練が進み、就労が可能な段階になれば事業所を通して就職先を紹介してもらうことも可能です。
自分のことをよく知ってくれているスタッフの紹介なので安心だね
ただ、事業所によっては繋がりが少なく紹介先がほとんどないことも。
場合によってはハローワークや求人サイトの内容をスタッフと相談するなどの工夫が必要です。
少なくとも半年以上訓練することが多く、求人紹介までに時間がかかるのもデメリットと言えます。
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障がい者専用転職エージェント
転職エージェントでは、非公開求人も含めて障がい者雇用求人を紹介してもらえます。求人検索から応募、就職後までサポートを受けられるのが特徴です。
- 非公開求人も含めて紹介してくれる
- 聞き取りをもとに優良企業を探してくれる
- 求人検索だけでなく全面的なサポートがある
- 手厚いサポートを無料で利用できる
- 登録しても連絡が来ないこともある
- 障がい種別で求人数にばらつきがある
- 勤務地が近くにない場合も
『atGP』や『エージェントサーナ』、『dodaチャレンジ』といった障がい者専門の転職エージェントも多数あります。
転職エージェントを利用する最大のメリットは”非公開求人”の紹介があることです。
非公開求人って何?
企業から依頼を受けた転職エージェントだけがもっている求人のことだよ
ハローワークや求人サイトの検索では見ることができないんだ
応募が殺到しそうな場合や、会社の事業戦略に関わる求人を出したいときに企業は非公開求人を出すのです。
障がい者支援の実績を積んだプロのエージェントが、あなたの希望をもとに厳選して優良企業を紹介してくれます。
就職前後のサポートも含めて、プロと二人三脚で進めたい方に転職エージェントはおすすめです。
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よくある質問と回答
まとめ
今回は、
- 障がい者雇用ってデメリットしかないって聞いたけど本当?
- 障がい者雇用のメリットは何?デメリットを解消する方法はないの?
- そもそも障がい者雇用の求人ってどう探すの?
といった方に向けて、障がい者雇用のメリット・デメリット、デメリットの解消法について解説しました。
また、障がい者雇用求人を探す方法についても紹介しています。
記事のポイントをまとめると次の通りです。
- 「障がい者雇用はやめとけ」と言われる理由は”求人が限られる””給与が低い””単調な仕事が多い”の3つ
- 障がい者雇用には”配慮が受けられる”といったメリットがある
- 逆に”障がいを周囲に知られる可能性”といったデメリットも
- ”体調の安定””支援制度の利用”などでデメリットをカバーできる
- 障がい者雇用求人の探し方は”ハローワーク”や”転職エージェント”など
障がい者雇用にはメリットもあればデメリットもあったわ
両方理解した上でどうするか考えた方がよさそうね
「障がい者雇用はやめとけ」という声もありますが、実際はメリットもたくさんあります。
ぜひ記事を参考に、あなたが安心して仕事を続けられる環境を見つけて下さいね。
ご意見をお寄せいただけると幸いです