障害者雇用は甘くなかった……地獄や和
私の友人は、障害者雇用の中で一般職になったり、平凡だけど毎日幸せに働いてる人もいるよ
しかしじんやくんのように、全員が良い待遇を受けられているわけではありません。
障害者を採用した企業の考え方は、キャリアアップを求めず、言われたことだけ真面目に仕事をコツコツこなしてほしいと考える上司も多いです。
今回は障碍者雇用の一面と口コミや楽しく笑顔で働ける秘訣をご紹介していきます。
障害者雇用は甘くないと言われる5つの理由
障害者雇用は甘くない、地獄と言われています。
理由は、就職活動が困難なこと、障害種別によって求められる配慮やアドバイスが異なるため、適切な支援を受けることができないことがあるからです。
その中でも、特に難しいと言われる理由を5つご紹介しましょう。
求職活動が困難
障害者の求職活動は、一般の求職者と比べて困難が多いと言われています。
雇用者側から見て、障害を抱えた人材の採用には、設備や環境の整備が必要であり、障害者自身もそれに対するアドバイスや支援を受ける必要があるからです。
そのため、求職活動自体が非常に時間と労力を要します。
厚生労働省の調査によると、障害を持つ人の就労率は全体の32%に対して4.3%に留まっている。
積極的に取り組む | 8.8% |
何らかの取り組みを行う | 48.1% |
上記の内閣府のアンケートからみても、障害者雇用に対する企業の意識はまだまだ薄いと言えます。
障害者雇用の求人数は少ないんだよなぁ
>>詳しく見る:障害者雇用はデメリットしかないのでやめとけ
給料面などの待遇が悪い
対象者(障害内容) | 給料(円) |
---|---|
身体障害 | 約21万5,000 |
精神障害 | 約12万7,000 |
発達障害 | 約12万5,000 |
知的障害 | 約11万7,000 |
障害者雇用の待遇が低いことは、就業につながりにくい課題のひとつです。
雇用にあたり、障害者に対しての報酬が低いという現状があります。
身体障害「身体障害者の雇用に係る報酬格差の現状と課題」において、身体障害者と非障害者の賃金格差は、2007年度において障害者の方が22.7%も低いことが明らかにされています。
厚生労働省のデータによると、雇用形態別の障害者の平均時給は、
- 正社員が1,064円
- 契約社員が858円
- 派遣社員が794円
- アルバイト・パートが734円
と、非正規雇用であるほど待遇が低くなる傾向が分かります。
待遇の低さは、おれらの生活の質や生活水準にも影響を与えるよな
改善していけば、働く意欲を高め、社会的な自立を促進し、企業側にとっても人材確保やイメージアップになるよね
人間関係に悩む
職場内で障害者であることに対する理解不足からくる差別や偏見によって、人間関係に悩むことがある。
一例として、知的障害のある人が飲食店で働いていたとき、お客様から「障害者が働くところに行くのはイヤ」と言われたケースがあります。
ひどい……、こんな差別があるから職場の同僚との人間関係が原因で悩んでしまうんだろね
詳しく知りたい人は下記の記事もご覧ください。
障害者枠でのキャリアアップが難しい
障害者に対する偏見や先入観から、昇進やキャリアアップのチャンスが限られている 。
一般的に障害者の雇用には、一定の補助金が支給されているため、昇進やキャリアアップによる賃金増加に恵まれません
厚生労働省が2019年に行ったアンケート調査では、下記のような回答がありました。
- 障害者雇用において「職務経験の習得やスキルアップが困難である」と回答した割合は、一般企業の3倍以上
- 障害者雇用の求人案件において、昇進やキャリアアップが困難であることを明示している
2021年に公表した「平成30年度 障害者雇用状況調査結果」によると、障害者の管理職比率は全体の1.2%にとどまり、一般企業に比べて低い傾向にあります。
また、求職者側からも、「昇進ができない」と感じる人が多いことが報告されています。
私も前職がマネージャーにもかかわらず、ホワイト企業ベスト5に転職したら、正社員を逆に飛び越えて契約社員からすたーとだったよ
一方、転職や就業先の選択肢を広げることで、昇進やキャリアアップのチャンスをつかみとれます。
障害者雇用に特化した転職支援サービスでは、企業の障害者雇用実績や支援内容などを確認でき、適切な企業選びが可能です。
障害者雇用に積極的な企業は増加傾向にあり、転職のチャンスともいえます。
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障害者を受け入れる設備が整っていない企業が多い
障害者を採用する企業には、その人が働きやすい環境を整えることが必要不可欠ですが、現実は……
- 障害者のためのアクセシビリティが不足している
「日本における聴覚障害者の環境整備は遅れており、約半数の施設は十分な環境整備が行われていない」 - バリアフリーな職場環境の整備が不足している
「企業によっては、障害者採用の条件を整えている一方で、職場環境や人員配置が整っていないため、働きにくい環境に置かれる場合もある」
具体的には、車椅子の使用者にとっては、通常の階段や狭い通路は通りにくく、障害を感じる場合があります。
また、補聴器を使用する人には、騒音の多い職場では聞き取りが困難になることがあります。そのため、騒音対策が必要になります。
職場環境の向上事例 | 企業名 |
---|---|
障害者採用を促進するために、障がい者技能士の資格取得支援 仕事に必要な設備や環境を整備し、障がい者技能士が能力を発揮しやすい環境を完備 | ウィルメックス |
社員が自宅で仕事を行うことができるため、通勤時間の短縮や、リモートワ ウィルメックスークによる生産性向上などの効果を実現 | 株式会社レアジョブ |
電動車いすや手動車いすの無料貸し出しサービスを提供 障がい者用駐車場の設置や、車いすで利用できるエレベーターの設置など、バリアフリーな職場環境 | 株式会社e-まちタウン |
以上のように、障害者雇用には様々な問題があります。しかし、諦めることはありません。つらい毎日から抜け出すためには、以下の3つの対処法があります。
障害者雇用は地獄か天国か、体験談と様々な口コミを紹介
障害者雇用に関する口コミは、実際にその経験をした人からの貴重な意見や感想が寄せられています。
障害者雇用で勤務していた筆者もとても共感した内容がありました。
障害者雇用が甘くないのかとても魅力的なのかは当事者や務めた企業で異なりました。
- 30代女性、身体障害者、等級3、障害者雇用歴5年、給料25万円
「障害者雇用は、周りの人たちの目が気になるし、上司にも理解してもらいにくいと感じています。また、給料も低く、同じ職場で働く非障害者の方々との待遇差もあるため、ストレスを感じることが多いです。でも、こんな状況でも諦めずにがんばって働くことで、自信がついたり、自分の可能性を広げたりすることができました。」
- 50代男性、知的障害者、等級B、障害者雇用歴2年、給料20万円
「正直に言うと、障害者雇用は大変です。周りの人たちとのコミュニケーションがうまくいかず、仕事にも支障をきたしてしまうことがあります。ただ、私が勤めている会社は、障害者支援に力を入れており、社員も親切で助けてくれます。そんな中で、自分のスキルを活かしながら、会社と共に成長していくことができています。」
- 20代女性、精神障害者、等級2、障害者雇用歴1年、給料18万円
「障害者雇用は、求職活動からして大変でした。履歴書や面接で障害について聞かれることが多く、プライバシーを侵害された気分になりました。でも、今の職場に出会えたことで、人間関係や仕事に対する意欲が高まり、自分自身も成長できていると感じます。障害者雇用にはデメリットもありますが、それ以上にポジティブなこともたくさんあります。」
地獄の日々から抜け出す3つの対処法
それぞれの方法について、具体的な事例と引用を交えてご紹介。
勇気をもって上司に相談する
上司に相談することで、労働環境の改善が期待できます。
例えば、以下の3つが挙げられます。
- 障害に合わせた設備改修
- 業務内容の調整
- 職場環境の改善
具体的な障害者雇用の改善事例をご紹介。
障害者雇用推進責任者が障害者の就労状況や職場の環境を定期的にヒアリングし、上司に対して報告書を提出していました。
その結果、業務内容や職場環境の改善が行われ、障害者の方々が働きやすくなりました。
また、「労働基準法」により、障害者に対して特別な措置を講ずることが求められています。
上司に対して、法律に基づいた要望をすることも大切ですよ
自分を責めて落ち込まない
障害者雇用においては、適性やスキルが求められることが多いです。
しかし、障害を抱えているからといって、自分自身を責めることはありません。
あなた自身にに合った仕事を探すことが大切だよね
内容 | 提供先 |
---|---|
事故分析や適性診断を実施し、あなたに合った職業を見つけることを支援 | 日本障がい者雇用支援センター |
障害者の能力を見極めるためのアセスメントツールを提供 | 日本ダイバーシティ・マネジメント協会 |
転職があなたの環境を変える
3つ目の対処法は「転職して環境を変える」です。現在の職場に慣れてしまっていると、自分がどの程度の待遇や評価を受けているのか、またどのような仕事があるのかについて、客観的な判断をすることができなくなってしまうことがあります。また、職場の人間関係や制度に違和感を感じることもあるでしょう。
そこで、新しい職場に転職することで、自分自身を再発見することができるかもしれません。『キャリアアップネット』によると、「新しい環境に身を置くことで、気分がリフレッシュされ、新たな発見があるかもしれません。また、転職先の職場が現職よりも障害者支援が充実している場合もあります」とのことです。転職先で、より働きやすい環境や待遇を得ることができるかもしれません。
具体的な事例として、ある障害者の方が、過去に転職を経験しています。元々は大手企業で働いていた彼女は、人間関係に悩んだ末に転職を決意し、新しい職場で自分らしい働き方ができるようになったと言います。「以前の職場では、周りの人たちとコミュニケーションを取ることが苦手で、ストレスがたまっていました。でも、転職先では上司や同僚に理解を示してもらえ、自分にあった業務を担当することができたので、気持ちよく働くことができました」と語っています。
つまり、転職は新しい環境に身を置くことができるチャンスであり、自分に合った職場を見つけることができるかもしれないということです。
ただし、転職にはリスクも伴います。新しい職場での人間関係がうまくいかなかったり、待遇が思ったほどではなかったと公開することも。
そんな後悔を避けるためには、障害者向け転職エージェントを活用することです。
あなたの要望や条件にあった職場をきっとしょうかいしてくれますよ。
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よくある質問と回答
- 勤務中の体調不良になったら?
-
職場に業務開始前からどういう場合に体調を崩しやすいのか具体的に伝えておきましょう。自分で対処できる場合もあればそれも伝えておきましょう。
- 障害者雇用の求人に応募したいが、どのような準備が必要でしょうか?
-
障害者雇用の求人に応募する場合は、まず自分の障害について正確に理解しておくことが大切です。
また、履歴書や職務経歴書の作成や面接の対策なども必要です。
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- 一度でも障害者雇用で働くと、もう一般雇用では働けなくなってしまうのですか?
-
回答:過去に障害者雇用で働いたことがあるが、障害の特性を自分で対処できるようになったという方が一般雇用へ転職する事例もあります。
- 障害者雇用について、企業側が求めるスキルや能力は何ですか?
-
障害者雇用においては、他の求職者と同様に、職務に必要なスキルや能力を求められます。また、コミュニケーション能力やチームワーク能力など、職場での人間関係を円滑に進めるためのスキルも重視されます。
- 障害者雇用にはどのような支援制度があるのでしょうか?
-
障害者雇用には様々な支援制度があります。例えば、障害者雇用促進法に基づく「就労移行支援事業」や、厚生労働省が推進する「共通支援事業」があります。これらの制度は、障害を持つ人が働くための支援を行い、職場への適応や定着を支援することが目的です。
まとめ
結論から言いますと、あなたも幸福感を満たせる働き方は可能です。
やりがい、ほくほくの給料、フルリモートワークなどなど。
現在、多くの企業が障害者雇用を積極的に取り組んでおり、支援制度や福利厚生なども整備されています。
だからこそ、自分に合った企業を探し、積極的に応募することが大切です。
あなたが社会に貢献することができる素晴らしい未来が待っていますよ!
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